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zoom RSS 伊藤 計劃×円城 塔「屍者の帝国」フランケンシュタインでヘルシングでワトソンで

<<   作成日時 : 2012/12/21 01:47   >>

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伊藤計劃の遺作であり未完の長編を盟友円城塔が引き継ぎ完成した「屍者の帝国」
読み進めていくうち、後半に入りラストに近づけば近づくほど、
読み終わりたくないという気持ちが強くなっていく。

伊藤計劃の遺稿を円城塔が書き継ぐ
http://www.webdoku.jp/newshz/ohmori/2012/01/18/101407.html

歴史改変SF、スチームパンクもの。

伊藤計劃と円城塔は作風が全く違うので、
円城塔の苦労はいかばかりだっただろう。
伊藤計劃の文体で円城塔の物語が展開し伊藤計劃のラストに導かれたような、
まるで円城塔の小説を伊藤計劃が書いたような、
違うな、うまく言えない。

私には、伊藤計劃は脳内のメタを、円城塔は言葉のメタを根幹にSFを書いているように思えるので、
この「屍者の帝国」は脳内と言葉の融合な感じである。
円城塔が芥川賞候補作「これはペンです」芥川賞受賞作「道化師の蝶」で言葉や文章、そして超記憶症候群をはじめとする脳障害に言及しているのは、この「屍者の帝国」のためではないかとまで思ってしまう。

「フランケンシュタイン三原則」不気味の谷なども出てきて興味は尽きない。

重要なのは言葉。
魂も意識も物質も情報も言葉なくして成立しない。
もう一つ重要なのは音楽。
流れ出す無音のメロディに物質も屍者も生者も影響を受ける。
言葉と音楽が重要なら、歌は最強ということになる。
最高の楽器は人の声だし、やはり歌にはかなわないか。なんて。

登場人物はとんでもない人達がザクザク出てきて
ラストもちょっと優しい感じで
円城塔らしさがにじみ出ている。
伊藤計劃本人だったらもっと暗く救いのないものになっていたかも。
ただ結末は変わらないだろう、不死をなにより否定していたのは伊藤計劃なのだから。

円城塔インタビュー詳報:故・伊藤計劃との共著「屍者の帝国」を完成させて
http://mainichi.jp/feature/news/20120906mog00m040001000c.html


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