タコはエイリアンで植物はネットワーク

タコはよくエイリアンのモデルになるけどロボットのモデルにはなりにくい。

タコと同じ8本足のクモはロボットのモデルになれるけど
(前記事:シャーロット連想 Part1)それはきっと節足動物で体が定型だから。
タコは軟体動物でその柔らかい不定形な姿をメカとして実現するのは超めんどくさい。
そしてタコってとっても頭がよくて不思議な生き物。


第19回 6億年前に分岐した、地球生まれのエイリアン ピーター・ゴドフリー=スミス『タコの心身問題──頭足類から考える意識の起源』:Wired Book Review 池田純一
https://wired.jp/series/wired-book-review/19_other-minds/



人間をはじめとする脊椎動物は脳にニューロンが集中しているので「脳と身体」二つに分けた考え方ができるけれど、
タコはニューロンの2/3が8本の足に存在していて「身体が脳で、脳が身体」で、「脳と身体」二つに分けた考え方ができない。
つまり、同じ地球上の生き物でありながら人間とは全く違う存在の知的生命体。
だからエイリアンのモデルになっちゃうんだろうな
(前記事:Googleトップがゲームに
前記事:メッセージ 思索的な環世界もので美しい時間SF)。

この書評では「心」を学術用語「マインド=mind」の訳語として
「ハート」「ソウル」「スピリット」とは区別していて、
訳語ってセンシティブ
(森博嗣「血か、死か、無か?」の「無」も「null」で
「empty」「Nothingness」とは区別していたのを連想する)。

知的生命体タコの存在によって、「脳と身体」を二つに分ける心身二元論に疑問が投げかけられ、
特にSFでは身体を捨てて意識(脳)だけネットワークやアンドロイドに移植したりするけれど、
それって本当に移植したことになるの?な話になって、意識って何?という深い話になってくる。


第12回 情報化社会の浸透は「生命」を抽象化し、「知性」を拡張する:Wired Book Review 池田純一
https://wired.jp/series/wired-book-review/12_plant-revolution/



タコという 脳が身体全体に分散した生命体を持ってきて「心とはなにか」を思索したのに対し、
こちらは植物という 脳(臓器)のない生命体を持ってきて「知性とはなにか」を思索する。

鉱物でできた機械=コンピュータ上で AI=知性が可能なら、
植物においても知性の有無を検討するのは可能ではないかという論点から、
知性、意識、魂の定義が様々なレベルで拡張していく。
地球を覆いつくす植物はさながらネットワークで、
珪素(鉱物)生物や複雑高度に階層化された都市が舞台の弐瓶勉「BLAME!」
地球(生命体も含めて)が巨大コンピュータであるダグラス・アダムス「銀河ヒッチハイク・ガイド」のよう。
現実がSFに追いつきつつある。
脳(臓器)がない、同じ地球上の生き物でありながら人間とは全く違う存在の知的生命体。
植物はタコよりずっとずっとエイリアンかも。

ところでタコならミミックオクトパスが特に好き。
擬態の種類がめちゃ多くて、不思議不思議。


こりゃ騙されるわ。変幻自在のミミックオクトパス、敵に応じてヒラメやウミヘビに大変身。:カラパイア
http://karapaia.com/archives/52245687.html







タコの心身問題――頭足類から考える意識の起源
みすず書房
ピーター・ゴドフリー=スミス

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愛しのオクトパス――海の賢者が誘う意識と生命の神秘の世界
亜紀書房
サイ・モンゴメリー

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植物は〈知性〉をもっている 20の感覚で思考する生命システム
NHK出版
ステファノ・マンクーゾ

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植物は〈未来〉を知っている―9つの能力から芽生えるテクノロジー革命
NHK出版
ステファノ・マンクーゾ

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