テーマ:小説

象られた力 kaleidscape 宇宙も音楽も万華鏡

飛 浩隆「象られた力 kaleidscape」 SFマガジンに掲載(1985年~1992年)された初期中篇の完全改稿版全4篇「デュオ」「呪界のほとり」「夜と泥の」「象られた力」(第26回日本SF大賞受賞)を収めた傑作集。 「夜と泥の」のセリフ 『人間は五感を通してしか宇宙とかかわっていけない。五感の外にあるものを、人はついに理…
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人間のように泣いたのか? Wシリーズ完結&Gシリーズ最終作はまだまだ先

森博嗣 Wシリーズ10作目「人間のように泣いたのか?」 Wシリーズも遂に最終作。 Wシリーズ9作目「天空の矢はどこへ?」でウォーカロン(人造人間)もAI(人工知能)もグッと人間らしく切なくなって、 そこからのクライマックス。 英題の Did She Cry Humanly? この She はいったい誰? 誰が人間のように…
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メアリーの総て 世界最初のSF「フランケンシュタイン」誕生から200年

エル・ファニング主演映画「メアリーの総て」 ゴシック小説でSFの先駆的作品「フランケンシュタイン」の著者であるイギリスの小説家メアリー・シェリーを描いた伝記映画。 フランケンシュタインの怪物は、吸血鬼、狼男と並んで三大怪物として思いつくのだけれど (藤子不二雄「怪物くん」のせいかも)、 吸血鬼や狼男がそれぞれ古くから伝承があ…
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タコはエイリアンで植物はネットワーク

タコはよくエイリアンのモデルになるけどロボットのモデルにはなりにくい。 タコと同じ8本足のクモはロボットのモデルになれるけど (前記事:シャーロット連想 Part1)それはきっと節足動物で体が定型だから。 タコは軟体動物でその柔らかい不定形な姿をメカとして実現するのは超めんどくさい。 そしてタコってとっても頭がよくて不思議な…
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十二人の死にたい子どもたち 原作は冲方丁初の現代長編ミステリー

杉咲花や橋本環奈など若手俳優たちの豪華共演映画「十二人の死にたい子どもたち」 原作は冲方丁「十二人の死にたい子どもたち」第156回直木賞候補作。 40分の長回しも!『十二人の死にたい子どもたち』撮影の裏側:シネマトゥデイ https://www.cinematoday.jp/news/N0106219 ワンシチュ…
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LOVE×ROBOT=LOVOT 何のコンテンツもない役に立たない最先端ロボット

TBS「情熱大陸」2018/12/23『ロボット開発者 林要』 林要創業のロボットテクノロジー企業『GROOVE X』が生み出した、 「命はないのに、あったかい」をコンセプトに 実用的な「ロボット」ではなくただ「愛され」ることだけを目的とした人工知能(AI)搭載の役に立たない最先端ロボットLOVOTの開発過程を一年にわたって密着取…
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ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男 原題は「Darkest Hour」

イギリス映画「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」 第90回アカデミー賞主演男優賞(ゲイリー・オールドマン)、メイクアップ&ヘアスタイリング賞(辻一弘、デヴィッド・マリノフスキ、ルーシー・シビック)受賞。 1940年5月9日チャーチルがイギリス首相に就任する前日から 1940年6月4日チャーチルの庶民院でのスピーチ…
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羊と鋼の森 調律師側からの音の世界

山崎賢人主演橋本光二郎監督映画「羊と鋼の森」 原作は宮下奈都「羊と鋼の森」第13回本屋大賞受賞作。 ピアノ調律師を志す青年の成長していく姿を北海道の美しい自然と共に描く。 ピアノが題材だとピアニストが中心の作品が多い気がするけれど これは調律師が主人公。 ピアニストがアーティストなら調律師は技術屋さん、 同じプロフェッシ…
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分身ロボットカフェDAWN ver.β OriHimeがとってもキュート

日本財団ビルで ロボットを遠隔操作して接客するカフェ「分身ロボットカフェDAWN ver.β」が期間限定(2018年11月26日~12月7日)でオープン。 日本財団・ANAホールディングス株式会社・オリィ研究所による障がい者の就労支援の取り組みで、 『研究室ではなく、未来のカフェで。』 『既に完成した完璧な状態ではなく、挑戦し…
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天文学と印刷 展示物も図版も美しすぎる

印刷博物館で開催中の「天文学と印刷 新たな世界像を求めて」 天動説から地動説への転換期とそのころ登場した活版および図版印刷、学問の発展に寄与した学者と印刷者の活躍を天文学を中心に紹介した展覧会。 図版が印刷され多くの人の目に触れたから(言葉だけより図があったほうが科学は断然理解がしやすい)、地動説が、そして科学が普及発展したのだとい…
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人魚の眠る家 篠原涼子の鬼気迫る演技にノックアウト

篠原涼子主演映画「人魚の眠る家」 東野圭吾作家デビュー30周年記念作品「人魚の眠る家」の実写映画化作品。 “人魚”とくれば人魚好きな私は観に行かねばなるまい(前記事:竜のかわいい七つの子 人魚禁漁区ほんのり切なく優しい) この後「人魚の眠る家」のネタばれを含むので注意してください。 とっても面白かった! 同じ東野圭吾…
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ラプラスの魔女 題名が素晴らしすぎる

櫻井翔・広瀬すず・福士蒼汰出演映画「ラプラスの魔女」 東野圭吾作家デビュー30周年記念作品「ラプラスの魔女」の実写映画化作品。 東野圭吾「これまでの私の小説をぶっ壊してみたかった」 新刊『ラプラスの魔女』は作家デビュー30周年記念作品:ダ・ヴィンチニュース https://ddnavi.com/news/230591/a/…
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ワンダー 君は太陽 映画「スター・ウォーズ」とゲーム「マインクラフト」ネタ満載

ジュリア・ロバーツ主演映画「ワンダー 君は太陽」 原作はR・J・パラシオの小説「ワンダー」 この後「ワンダー 君は太陽」のネタばれを含むので注意してください。 主人公の少年オーガスト(オギー)が重度の障害を持っていて、その少年の成長物語という、 ステレオタイプのお涙頂戴な一歩間違えれば感動ポルノな映画かなとちょっと思って…
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竜のかわいい七つの子 人魚禁漁区ほんのり切なく優しい

九井諒子作品集「竜のかわいい七つの子」 日常に密かに溶け込んでいるファンタジーではなくて、 新鮮な視点で日常に堂々とさり気なくファンタジーを存在させる、稀有な瑞々しい世界。 絵柄もするりと滑らかに心に染み込んできて大好き。 日常とファンタジーが 善悪や正義vs正義を受け流してほのぼのと優しく共存できるなんて、心が洗われる。…
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アースディ ジェーン・グドール博士のメッセージ

4月22日はアースディ。 この日のGoogle ロゴは動物行動学者・霊長類学者・人類学者ジェーン・グドールのメッセージビデオ。 2018 年アースデー:Doodle アーカイブ https://www.google.com/doodles/earth-day-2018 ジェーン・グドール博士は古人類学者ルイス・リ…
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現代はすでに未来を軽く超えている

現代科学はSFが予想する前にどんどん先をいっている。 現代SFは生まれた瞬間に即レトロフューチャーな感じ。 米国防総省は「DNA」を用いて膨大なデータを処理しようとしている──見えてきた「新しい画像検索」の姿:WIRED https://wired.jp/2018/02/27/darpa-image-search-en…
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赤目姫の潮解 奇跡の漫画化

森博嗣百年シリーズ3作目「赤目姫の潮解」がスズキユカによって漫画化(映像化)された。 百年シリーズの1作目と2作目はすでに漫画化されていて (前記事:女王の百年密室 マンガで読むとまた格別)、 ずうっと待ち望んでいて、 Gシリーズが百年シリーズとリンクし (前記事:χの悲劇 もう(嬉しい)悲鳴を上げるしかない) Wシリー…
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血か、死か、無か?  まるで百年シリーズの同窓会のよう

森博嗣Wシリーズ8作目「血か、死か、無か? 」 今までずっと百年シリーズの遺跡の発掘をしている感じだったのが、 今回まさかの大展開。 百年シリーズの登場人物が生きて出てくる! Gシリーズ10作目「χ(カイ)の悲劇」も百年シリーズとリンクして 一連のシリーズのミッシングリンクが徐々に埋まってきているというか謎がより深まってき…
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χの悲劇 もう(嬉しい)悲鳴を上げるしかない

森博嗣Gシリーズ10作目「χ(カイ)の悲劇」 題名はエラリー・クイーン「Xの悲劇」のオマージュで χ(カイ)はローマ数字のX(10)、それと日本語の「カイ」にかけてある。 帯には『Gシリーズの転換点』の言葉。 私は、初めて読んだ森博嗣の小説が「女王の百年密室」(百年シリーズ)で、 「女王の百年密室」のトリックがSFミステリ…
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刀之津診療所の怪 非対称の解

森博嗣「刀之津診療所の怪」 S&Mシリーズ、Vシリーズ、Gシリーズの登場人物が一堂に会する賑やかな短編。 軽快なサイドストーリーにみえて実は一連のシリーズに重要なストーリー。 短編集『どちらかが魔女』には 「刀之津診療所の怪」(短編集『 レタス・フライ』収録)と一緒に 「ぶるぶる人形にうってつけの夜」(短編集『今夜はパラシ…
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キウイγは時計仕掛け まるで同窓会のよう

森博嗣Gシリーズ9作目「キウイγ(ガンマ)は時計仕掛け」 学会あるあるネタ満載でミステリというより大学を舞台にした学園もの(!?)。 S&Mシリーズの懐かしい人も登場。 Gシリーズは1作目から7作目まで1年に1~2冊のペースで出版されていたけれど 7作目と8作目の出版の間が4年開いていて、物語世界も同じく4年経過していて、 …
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ηなのに夢のよう 物語の(そして萌絵の)ターニングポイント

森博嗣Gシリーズ6作目「η(イータ)なのに夢のよう」 S&Mシリーズからの主要登場人物 西之園萌絵の心境が変わる大きなターニングポイント。 Gシリーズは3期に分かれるんじゃないかと思う。 前期は1作目「φ(ファイ)は壊れたね」~6作目「η(イータ)なのに夢のよう」 題名がギリシャ文字始まりでしかもランダムに出てきてるように見…
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人はアンドロイドになるために 宇宙の原理を解き明かすために

石黒浩・飯田 一史「人はアンドロイドになるために」 アンドロイド研究の第一人者石黒浩が 著書「アンドロイドは人間になれるか」構成担当の飯田 一史と組んで挑んだ 初の小説。 人間とアンドロイドの未来をめぐる5つの思考実験。 アンドロイドを思考すればするほど『人間とは何か、生命とは何か』が浮き彫りにされる。 『アンドロイドに意…
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ペガサスの解は虚栄か? ヒトとAIと人造人間とクローンと

森博嗣Wシリーズ7作目「ペガサスの解は虚栄か?」 今まではAIと人造人間で人間とは何か生きているとは何かをシミュレーションしてきたけれど、 ここではクローンが出てきて、より深い闇へと誘われる。 ヒトは人間として育てられるから人間になるのであって、 ではもし人造人間として育てられたら、 逆に人造人間を人間として育てたら。 …
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くまのもの 隈研吾とささやく物質、かたる物質 建築とは物質と人間との会話

東京ステーションギャラリーで開催中の「くまのもの 隈研吾とささやく物質、かたる物質」 建築家隈研吾が仕事を通じて対話を重ねてきた素材に着目し、建築設計やプロダクトデザインなどの蓄積を主要なマテリアル(竹、木、紙、石、土など)ごとに分類・整理することで、“もの” という観点から概観を試み、“もの” の開放によって、人の感覚や意識、そして…
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生物はウイルスが進化させた ミミウイルスはルドンに見える

武村政春「生物はウイルスが進化させた 巨大ウイルスが語る新たな生命像」 衝撃的で刺激的で面白い。 31~32ページで、ミミウイルスが水木しげる「ゲゲゲの鬼太郎」の妖怪『毛目玉』の姿に似ていると紹介されている。 生物はウイルスが進化させた 巨大ウイルスが語る新たな生命像 (ブルーバックス)講談社 武村 政春 Amazonアソ…
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谷川俊太郎展 詩を立体的に体感する展覧会

東京オペラシティアートギャラリーで開催されている「谷川俊太郎展」 詩人谷川俊太郎の現在進行形の詩人像を立ち上がらせる展覧会。 谷川俊太郎自身の声をまじえた音と映像のコラージュはとても面白くて、 言葉で描かれた情景を映像にするのではなくて言葉そのものをダイレクトにアートにしてしまう、 詩自体が言葉遊びなのでこれは文字を観て言葉…
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白い猫は建築家 斑の猫は革命家

森博嗣 著 佐久間真人 絵 「猫の建築家」「失われた猫」 美しくて静謐でシックでレトロな絵本。 「美」の意味を問い続ける哲学的な絵本。 緻密な建造物の中に溶け込むようにするりと佇む優雅な猫がたまらない。 2月22日は猫の日。 猫の日は国によって違って、International Cat Dayは8月8日らしい。 …
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西郷どん アグレッシブメタフェイクラブストーリー

NHK大河ドラマ「西郷どん」 第1回は上野の西郷隆盛像除幕式で 西郷隆盛の妻 糸が銅像を見て 夫はこんな人ではない というシーンから始まる。 あの西郷隆盛像にイメージ操作の意図があるのでは というフェイクヒストリーへのメタ視点から始まるなんて、なかなかに攻めの姿勢。 と思ったら、 子どもの頃の西郷隆盛が島津斉彬と会っていたり…
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はじめアルゴリズム 世界を全部知るために

三原和人「はじめアルゴリズム」 数学に才能のある少年が老数学者に導かれ世界を広げていく数学マンガ。 インドにいたラマヌジャンがケンブリッジ大学の数学者ハーディに見出された話を思い出す(前記事:奇蹟がくれた数式 数学者はアーティスト)。 音楽の才能のある少年がピアノの師やライバルとの出会いによってピアニストとして開花していく音楽…
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